有料ノート、はじめてみようと思う。

おはようございます、Masaoki Moroishiです。

 

実は、、僕には書きかけになってお蔵入りになった本がある。

それはどうやって、現代的なミックスを作っていくか、そしてミックスの基礎的なノウハウを綴った本だ。

 

どうしてマスタリングエンジニアの僕がミックスの本を書くかというと、立場上色々な2mixを経験していて、マスタリングのやり方というより、ミックスの考え方を皆に知ってもらったほうが役に立てると考えたからだ。
マスタリングについては、会いに来てくれれば色々教えられるし、そもそも読む側のリテラシーが高くないとkatz本の難解さにどうしてもなってしまうのは割けられないし。

 

で、本当だったら、今頃電子書籍になっているはずなんだけれど、

僕が遅筆である上に、スタジオの移籍も決まってしまったバタバタで、書籍化の話自体が流れてしまった。

僕がうだうだ書いている間に、動ける人数が減り、限られたリソースを1000部行かないであろう本には割けない。用意はしていたが、現状難しくなってしまった・・・というのが理由だ。

うん、確かに1000は厳しい数字かもしれない・・。
内部事情もよくわかるので、僕は納得してそのことを了承した。

 

正直、そこの会社には本当にお世話になって、周りのレーベルが次々と倒れていく中、生活に困った時に手を差し伸べてくれたご縁があったので、本当はここから本を出したかった。

けれど、日々の業務や決断がある中でその機を逸してしまった。

 

どうも、そのことが心のどこかでひっかかっていて、それからというもののうまく休もうとしても、どこかで未完了のタスクがあることに罪悪感を覚えるようになってしまった気がしている。

そのことに気がつき、やはりなんでもいいからこの本を世に出さなきゃいけないと思っている。

 

やりかけたことはやらなきゃいけない。

でも、出版社を通さずに出版なんてできるんだろうか?

そんな袋小路に入り込んでしまったときに、以前から親交をしてくれているDavid Shimamotoさんが相談に乗ってくれた。

大体の出版にかかる費用、段取り・・・諸々、本当に親切に教えてくださった。

だけれど、僕には集中してそこに取り組むだけの気合いと時間がどうしても足りない状況で・・・。代理店業、スタジオオーナー、そしてマスタリングエンジニアを兼業しているから、もう仕方ないことなんだけれど・・・。どれもそこそこ決めること多いし。

なんで人生って、もっとシンプルにならないんだろ・・・笑

 

そう思ってた頃に、「有料noteからはじめてみたらいかがです?」

と、やはりShimamotoさんから提案をいただいた。

なるほど、これなら、一つ一つの記事を区切りを持ってリリースができるし、読みたい情報だけ読者の方が選んで買うことができる。

それに、本特有の段取りを組む必要がない・・!

 

最初は、有料ってどうなんだろう?と思いはじめた。

本音で言えば、僕の書いていることは、ミックスを自分でやりはじめた人、中級者までぐらいの人にとっては、価値のあるものになる確信はある。

しかし、その一方で、やはり人が自分の情報なんかを買ってくれるんだろうか・・・という不安もあったりする。

無料の情報が無価値かというと、全くそんなことはなくて。

無料の価値というのは時として有料であることよりもずっと重いことだってある。

それに、無料なら多くの人が読んでくれるんじゃないだろうか?

無料で全部公開って今っぽいしね。

 

でも、そう考えたときに、ちょっとした違和感があったんだ。

自分は、誰のために役に立ちたいんだろう?って。

 

僕は、きっと、頑張っている人の役に立ちたい。

毎日、音楽について考えている人のために教えたい。

そして、そういう人たちが大きく成長した姿が見たい。

そんな人たちばかりいる、日本の音楽業界であって欲しい。

まぁ、これは今の音楽業界も頑張ってない人は一人もいないとはっきり言えるけどさ。

でも、少なくても本に書いた内容は、そういう人しか知り得ない情報であって欲しいと思ったんだ。

 

だから、僕も責任を持って有料で記事を書いてみることにした。

お金をもらうってことは、それ以上の価値を、あなたに提供しなきゃいけないということ。そして、そうするだけの覚悟があるということ。

その決心をようやく決めました。

 

というわけで、月に1、2回のペースで、僕は自分の書いた原稿を手直しして図をつくり、まずはnoteに有料で投稿していきたいと思います。

僕が、心から休めるようになるために。

そして、何より、日本の音楽がもっと面白くなるために。

 

それがもし、ご好評いただけるようでしたら、実物の本にしてみたいと思います。

どうぞ、皆さんお力添えのほどをよろしくお願いいたします。